2016/01/20

仙台の「古拙」で、「鴨せり鍋」と「山形県産そば粉の十割蕎麦」

古拙 (こせつ) - 仙台/そば [食べログ]
http://tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4010260/

仙台のおそば屋さん「古拙」に行ってきました。

古拙は、仙台の南町通沿いにあり、よく行くスイーツ店の近くのため、前から気になっていました。
店の看板の「鴨せり鍋」が魅力的で、つい入ってしまいました。
中に入ると、カウンター席は空いていていました。
座敷席は、満席でけっこう人気のようです。

注文したのは、
だし巻き玉子焼き
鴨せり鍋
もり蕎麦
です。



もり蕎麦は、この日は山形県産そば粉を使った十割蕎麦でした。
蕎麦は極細で繊細です。乾燥するのですぐに食べて欲しいとのこと。
そう言われるとちょっと焦ります。
蕎麦だけ食べてみましたが、あまり蕎麦の風味を感じるわけではありませんでした。
つるっとしてのどごしは良いです。
汁は濃いめです。甘すぎず良いのですが、蕎麦の風味を十分出しているかという点では微妙です。
ただ、鴨せり鍋の汁で蕎麦を食べると、鴨の味わいに蕎麦の風味が高められる感じで美味しいです。
蕎麦の量もしっかりあり、ちゃんと食べるのにいいです。

丁寧に作られた蕎麦であることを感じられました。

さて、鴨せり鍋。
せり鍋は、宮城県の郷土料理で、七草のせりを葉の先から根っこまでを鶏肉で出汁を取った汁でしゃぶしゃぶして食べます。
以前、仙台の居酒屋さんで食べたセリ鍋が美味しくて気に入りました。



古拙のせり鍋は、鴨肉で出汁を出しているとのこと。
小さな鉄鍋に鴨肉と汁が入り、コンロで暖められます。
別皿に鴨肉とたっぷりのせりが盛られて出されます。
汁が沸騰したら、せりをしゃぶしゃぶして食べます。



根の部分は苦みを感じますが、嫌な苦みではありません。シャキシャキした食感も良いです。
茎と葉の部分はもう少し苦みが押さえ気味で、渋い水菜のように食べられて美味しいです。
鴨肉は柔らかいですが、噛み応えがあり噛むと独特の風味がしっかり出ています。
鴨肉とせりのうまみが出た、汁がとても美味しいです。



だし巻き玉子は、割としっかり目の玉子焼き。
出汁の風味は少なめですが、玉子の香りが良いです。
大根おろしに醤油をたらして、一緒に食べると、大根の辛みと醤油の香ばしさ、玉子の甘みが合わさり美味しいです。



また、食べに来たいおそば屋さんです。