2011/02/22

「あら尽し」のコース

旅館 洋々閣 唐津の、なごみ - 東唐津/旅館
http://r.tabelog.com/saga/A4102/A410201/41000140/

唐津の老舗旅館『洋々閣』で、冬季限定のメニュー「あら尽し」のコースを食べました。
「あら」は九州での呼び名で、他の地方では「くえ」とも呼ばれている魚です。



まずは、あらの薄造り。
こりこしてしっかりした食感はなかなか良いです。
ネギを巻いて、醤油につけて食べます。醤油とネギが、魚の脂をすっきりさせ味をほどよくさせます。



珍味は、あらのえらや肝、皮、胃袋等を湯引きにした物。
ポン酢で食べますが、こりこりして楽しいです。
煮物は、タケノコでしたが、出汁のアジが強く美味しかったです。



次は、あらのあら煮。
あらの、頭や身を甘辛く煮た料理。
ほほの周りなどにゼラチン質のとろとろした身があり、コラーゲンがたっぷりそうでした。
身は締っていながら、柔らかく、甘辛い味が強烈でおいしく、白飯が欲しくなりますw

皮煎餅はあらの皮をあげたもの。ぱりぱりしています。



で、メインのあらのちり鍋。
コンロと鍋が用意され、大皿に食材が並びます。
あらが6切れ、ネギ、白菜、春菊、エノキ、椎茸、かぶ、くずきり、餅、豆腐です。
こんぶで出汁を取ったスープに食材を入れて食べます。
あらはよく煮込んだ方がスープに味が出て、白菜やかぶが良い味になります。



豆腐は、唐津でも有名な川島豆腐店の豆腐だそうで、ありしっかりした豆腐でした。
あらは、ぷりぷりで弾力がありうま味がぎゅっと詰まった感じです。
ポン酢でさわやかに食べるのが良いです。

食材は大量で全てを食べることはできませんでした。



〆は残りのスープを浸かった雑炊。
珍しいのが、生米から作ること。仲居さんがつきっきりで約20分かかります。
味付けは最後にお塩を少々のみ。
仲居さんに曰く、100%の出来の雑炊を奈良漬けとともにいただきました。
米は柔らかいのですが弾力もしっかりあり、あらの味がしみこんでおりかなり美味しいです。
ショウガをのせて食べると、すっとさわやかでさらに良い味になりました。



水菓子は、いちごとヨーグルトでした。

美味しかったのですが、途中でおなかいっぱいになってしまったのが残念。
この料理食べるなら、昼は抜いて宿に行き、早めのスタートで食べたいところ。