2010/09/09

石山離宮 五足のくつ <<食事編>>

5足のくつ ゴソクノクツ - 天草市その他/旅館
http://r.tabelog.com/kumamoto/A4305/A430501/43000825/

熊本・天草の旅館 露天風呂付き離れの宿 下田温泉 五足のくつ
http://www.rikyu5.jp/

天草の下田温泉『石山離宮 五足のくつ』に4泊しました。
朝晩の食事は宿泊代に含まれます。
食事は宿の独立したレストラン棟『邪宗門』で行います。
レストランは全室個室で、席は掘りごたつとテーブルのタイプがありました。

このレストランは、基本的にVilla A,Bに宿泊しているお客さん用ですが、予約をすれば宿泊者以外でも食事をすることができるようです。Villa Cではまた違うレストランがあるようです。



夕食は、6時から9時の間にレストランに行けば自由に食べられます。
スタッフの方は顔を覚えていてくれて、案内もスムーズです。



席に着くと、机にはお盆に箸とお品書きがおいてあります。
このお品書きに今晩のメニューが書かれているのですが、想像力をかき立てる品々でこれを見るのが毎日の楽しみになりました。

■1日目夜
自家製梅酒
冷やし茶碗蒸(ジュンサイ・茄子・ウニ)、蛸京煮 大和芋・オクラ
車エビのシンジョウ 水前寺のゆず
ウニ
東シナ海の恵み 烏賊・鯛・鰺
イサキの出汁 トマト・生野菜・じゃが芋
蓮根の饅頭 アスパラ
地野菜と蛸しゃぶ
じゃこ飯 アオサの味噌汁
葛きり シモン



自家製の梅酒は、ほんのりした甘さです。
茶碗蒸しはウニがかなりおいしく、ジュンサイでさわやかさが感じられる。



シンジョウはエビの身のこりこり感じが残っていて、またゆずの風味よくおいしい



ウニは、コースとは別に単品を事前に追加注文していたもので、臭みの全くない新鮮なウニでした。



お造りは、鯛がこりこりしておいしい。お刺し身に付ける自家製の塩が甘みがあっていいです。



焼き物は料理長の創作料理で、トマト、イサキ、野菜、揚げジャガイモを崩して食べます。
イサキが焼かれてほくほくですが、だし汁で食べたりトマトと一緒に食べたりすると味が変化しておいしいです。



蓮根饅頭は荒く砕かれた蓮根と山芋で作られた団子で、暖かいあんがかかっています。アスパラもこりこりで味が濃かったです。



鍋は蛸のしゃぶしゃぶ。事前にタマネギと椎茸で出汁を取るのですが、このだし汁だけでもかなりおいしいです。



蛸は身と吸盤部分をしゃぶしゃぶしてたべます。身はレアなくらいが、吸盤はよくゆでた方がおいしかったです。



ご飯はじゃこ飯と白味噌のアオサの味噌汁でした。じゃこはこりこりして味がほんのりしています。
味噌汁は甘くほっとする感じです。

■2日目夜
パッソアカクテル
胡麻豆腐・車海老・ウニ
天草ハーブ柑サラダ
伊勢エビ・下田の魚 アコー
天草大王塩焼き
かなぎ(キビナゴ)唐揚げ 玉葱・枝豆かきあげ
鯛オランダ煮
蛸飯・伊勢海老の味噌汁





胡麻豆腐は風味がよく、車海老がかなりこりこりでおいしかった。ウニもぷりぷりです。



地物のハーブ草と椪柑のサラダは、酸味のすっきりした椪柑がおいしく、ハーブ草の苦みとの組み合わせがよくさわやかです。



鯛と伊勢海老のお造りは、こりこり歯ごたえのある鯛と、口の中でとろける伊勢海老は新鮮でした。



天草大王は、天草で飼育されている鶏のブランド。身がしっかり締まった肉で味わいが濃いです。



キビナゴは素揚げされていて少し苦みがあります。
玉葱と枝豆のかき揚げは、枝豆がこりこりでよい食感とタマネギの甘さが良い味を出していました。



鯛のお頭のオランダ煮は、一度揚げられてから甘い出汁で煮られた物だそうです。
醤油系のだし汁が染みこんでいて身はほくほくでした。



蛸のみじん切りを入れて炊いた蛸飯です。ほくっとしたご飯とモチコリッとした蛸の身がほどよくおいしいです。
伊勢海老の味噌汁は赤だしで、伊勢海老の風味がよく出ていて、濃厚な味がおいしいです。

■3日目夜
赤ワインクーラー
栄螺甘煮 南瓜・蓮根・里芋
ウニ・トマトのパスタ
ロザリオポーク羽二重蒸し
伊勢海老具足煮 しめじ・レタス・湯葉
ばらちらし 天草の地物
梨ソテー パイ包み



栄螺の甘煮は、苦みが結構強いです。ちょっと苦手。南瓜・蓮根・里芋は柔らかく煮られています。



ウニとトマトのパスタは、新鮮なウニの塩味がほどよく、トマトの甘みとあわさってかなりおいしいです。



ロザリオポークは、天草の地元で飼育されている豚のブランドで、脂身が多く柔らかいお肉です。ワサビとの組み合わせでさわやかになり良いです。お肉の下は、だし豆腐でだし汁がおいしいです。



具足煮は薄味の醤油ベースでした。シメジの味が濃くかなりおいしい物でした。伊勢海老はぷりぷり。



ばらちらしは、近海でとれた蛸、鯛、車海老、鰺や卵焼き、黒豆の入ったちらし寿司です。
醤油をかけて食べるのですが、そのままでもお酢のほんのりした味わいでおいしく食べることができます。



デザートの梨ソテーパイ包みは、梨は生に近く甘みの少ないものでパイ生地の甘さが引き立つような感じでした。しゃきっとした歯ごたえは良いです。

■4日目夜
蛸湯引き 緑酢
長芋素麺 ジュンサイ
鯛くず打ち アスパラす流し
天草牛ステーキ
車海老ジャガイモ包み 根菜のマリネ
天領鯵(あじ)のなめろう
ロゼワインゼリー



蛸の湯引きは、こりこりした蛸と緑酢の酸味の組み合わせが良いです。梅の味もよいです。
長芋素麺は、長芋を千切りにして素麺状になった物をジュンサイとだし汁にいれたあります。
少し粘りけがありますが、ちゅるちゅるっと食べれる感じが素麺です。かむとサクリとしていてそこは長芋ですね。



鯛は身が柔らかく、皮が香ばしく焼かれています。アスパラのす流しは、なるほどと思わせる感じ。こりこりしたアスパラのつぶつぶがとろみのある汁に入っていて楽しい味わいです。



天草牛のステーキは、焼かれた石に玉葱とキャベツが乗りその上で大きなお肉が焼かれます。



直接石に触れないため、肉は柔らかくスジがしっかりした歯ごたえです。肉汁は少なめでした。



車海老ジャガイモ包みは、千切りにしたジャガイモを車海老に巻いて揚げたものです。
ぷりっとした車海老にこりっとしたジャガイモのの食感がたのしいです。
マリネには生の南瓜もありこりこりした食感で、生で食べる南瓜は新鮮でした。



鰺のなめろうは、あらく砕かれた身が味をしっかり持っていて、豊かな味わいでご飯にぴったりでした。



ロゼワインゼリーは、ブドウの身が入ったゼリーでかなりお酒っぽい味でした。


朝食は、朝8時から11時の間で好きな時間に行けば食事ができます。
食事の部屋に入ると、自家製オレンジジュースか牛乳か聞かれまずそれが運ばれてきます。



オレンジジュースは果肉の多い味の濃いジュースです。



牛乳は普通な感じのものでした。

朝食は、お盆に全てが乗せられてきます。
ごはんは、前日の夕飯時にご飯かおかゆか聞かれ選択できます。
おかゆには岩のりが付き、大きくとろとろした岩のりはおいしいので、ご飯にかけてもよいです。
ごはんと味噌汁はお代わり可能です。
ご飯またはおかゆとアオサの味噌汁、香の物が基本で、そのほかにたくさんのおかずがあります。
おかずは、次の通りで、5日目(4回目)までは重複がなく毎日たのしかったです。

■2日目朝



卵焼き
お漬け物
じゃこ
みりん干し
出汁豆腐
わかめの和え物
煮浸し
ひじきの和え物

■3日目朝




ざる豆腐
温泉卵
サラダ
辛子明太子
出汁豆腐
ところてん

■4日目朝



オムレツ

薩摩揚げ
揚げ出し豆腐
もずく
もやしの和え物
ヨーグルト、フルーツ入り

■5日目朝(出発の日)



ふぐの一夜干し
小松菜の和え物
温泉卵
出汁豆腐
わかめの和え物
じゃこ
ひじき
果物(メロン、パイナップル、スイカ)

特に気に入ったのは、まず、じゃこ。
甘口醤油で味付けされ、胡椒と和えられてぴりりとしている味で、ご飯のお供にぴったりです。

みりん干しも、魚の身が締まり味が濃くおいしかったです。

だし温泉卵は、そのまま飲んでもかなりおいしいお出汁に、少し黄身がかための温泉卵が入っており、黄身とだし汁の塩加減のバランスがよく気に入りました。

もずくは新鮮で、前に沖縄で食べたおいしいもずくに匹敵するほどです。

ふぐの一夜干しは初めて食べたのですが、身がしっかりしてる感じは、ふぐのイメージとは違います。
食べてみると味が濃く、緑卸しが付いていますがそのままで食べられます。

品数が多いためゆっくり食べると、1時間はかかってしまいます。
朝から優雅な気分になりますね。遅い時間に食べると、昼抜きで、そのまま夕飯まで大丈夫です。